文部科学省は5月、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインを改訂、公開しました。合わせて、その内容を解説したハンドブックも公表しました。

同ガイドラインは、教育情報セキュリティポリシーの基本理念と検討する際の考え方について解説したものです。教育委員会や学校は、このガイドラインに照らし合わせて、情報セキュリティポリシーを策定あるいは見直しします。

2021年度は「GIGAスクール元年」とされ、小中学校において、1人1台のパソコンやタブレットといった学習用端末が整備されました。改訂版は、「1人1台端末」、「1人1アカウント」、「クラウド利用」を前提とした学習環境に対応しました。

例えば、Webフィルタリングやマルウェア対策、モラル教育などについて、記述を充実させました。１人１アカウントについては、入学・転入、進学・進級、転出・卒業・退学などのタイミングでアカウントを管理する必要があるため、これら個々のID管理について整理し、追記しました。

また、クラウド利用が前提となったため、ネットワーク分離を必要としない認証によるアクセス制御を前提とした、目指すべきネットワーク構成を明確にしました。