ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)

掲載:2021年11月17日

用語集

「ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)」は、x86サーバーの中にサーバー・ネットワーク・ストレージの機能を統合した高密度化インフラ基盤(サーバー)であり、従来よりも簡単に「サーバー仮想化」ができる手段として注目されています。

「サーバー仮想化」とは、一台の物理サーバー上で複数のOSを動作させ、複数のサーバーのように運用することです。サーバー仮想化によって導入コストの削減や運用負担軽減などのメリットが得られますが、従来の仮想化インフラは構成の複雑さが課題でした。

従来の「3Tier型」仮想化インフラは、複数台の物理サーバーとSAN(ストレージエリアネットワーク)、ストレージで構成され、それぞれを別のシステムで管理する必要がありました。この「3Tier型」の複雑さを改善するために生み出された「コンバージドインフラストラクチャー(CI)」は、サーバー・SAN・ストレージをパッケージで提供するというもの。CIは、サーバー・SAN・ストレージが事前検証済みのため手軽に導入できるというメリットがあるものの、基本的な構成の複雑さや個別に設定変更が必要な点などは「3Tier型」と同様です。

HCI は、SANや外部共有ストレージの代わりにSDS(Software Defined Storage)という技術を用いており、x86サーバーのみで構成されているのが特徴です。サーバー・ネットワーク・ストレージなどの機能を一台の物理サーバーにまとめたHCI は運用負荷の軽減や拡張性の向上といったメリットがあり、近年では国内外のベンダーが様々なHCI製品を展開しています。

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