IT-BIA(ITビジネスインパクト分析)サービス
IT-BIAは、IT-BCPの中でも特に重要である、ビジネス要件との整合を確認するプロセスです。BCP策定済であれば既に重要業務のRTO(目標復旧時間)、RLO(目標復旧レベル)が定まっており、IT側でこれらを満たすことができるか否かの判断をします。仮に重要業務のRTO、RLOが未設定であれば、まずはここから検討を始める必要があります。
RTO、RLOは当該業務が中断したと仮定して、それを「いつまでに」「どの程度」復旧させるべきかという目標値であり、BCP策定ではこの目標を実現するための対策を決定します。
重要業務の復旧目標実現のためには、重要経営資源の一つであるITシステムの復旧が必要となる場合が多いと推測されますが、この「重要業務の復旧目標」と「ITシステムの復旧要件」が整合していないケースが多く見受けられます。これはBCPを検討する組織とITシステムの運用を計画・実施する組織間で適切なコミュニケーションが行われていないためです。IT-BIAサービスではこれらの組織を横断して、このギャップを明確にし、対策検討へのインプットとします。
このようなお客様におすすめします
IT-BCPを構築・改善したい企業、もしくはIT-BCP対策ソリューションを導入するITベンダーにおすすめします
企業 |
CIOや基幹システム等の導入・更改を担うプロジェクト責任者で以下のような悩みのある方
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ITベンダー |
DRやバックアップソリューションの導入を担うプロジェクト責任者で以下のような悩みのある方
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サービスの特長
関連部署を巻き込み、BCPの基本であるビジネス要件とIT側の要件との整合を確認します
- IT側の要件を決定するためにビジネス要件を整理します
ビジネス要件とは、なんらかの理由で停止した重要業務を「いつまでに」「どの程度」復旧させるべきかを定義したものであり、これと各ビジネスが依存しているITシステムの復旧要件とのギャップを明確にします。 - 現状のITシステムの対策が適切であるかがわかります
ITシステムの対策やその為の投資が、ビジネス要件に照らして過剰になっていないか、もしくは不足している部分はないかを、分析を通して客観的に判断します。 - IT部門が解決できる範囲をビジネス部門に伝えます
ビジネス部門から見てIT部門で解決できると想定していることと、実際にできることとの間にギャップがある場合、これを具体的に整理して、ビジネス部門に理解いただけるようご支援します。
主な成果物(例)
IT-BIAサービスでは、関係者が一堂に会すワークショップにて、ツールを用いて分析をおこないます。ビジネス部門とIT部門が同じ目線で確認し、その場で補足しながら結果を共有できるという利点があります。以下は成果物のサンプルです。
- 業務影響度分析シート
事業・業務ごとの目標復旧時間を決定するためのシート(未作成の場合のみ) - ビジネスインパクト・ギャップ分析シート
業務に対する目標復旧時間や現状のITの対策を記載したシート - IT-BIA実施結果報告書
プロジェクト実施経緯、分析手法、分析結果をまとめた報告書
支援範囲と作業ステップ(例)
下図はIT-BIAサービスの一般的な流れです。お客様のご要望によって支援範囲のカスタマイズも承ります。
事例