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コラム

事業継続マネジメントシステムの国際規格ISO22301正式発行

2012年05月23日

コンサルタント

永峯 登喜子

事業継続マネジメントシステムの国際規格ISO22301が2012年5月15日に正式発行されました。今回、正式発行されたことを受け品質マネジメント(ISO9000シリーズ)や環境マネジメント(ISO14000シリーズ)と同様に、事業継続マネジメントもISOのマネジメントシステム規格の一つとなりました。

ただし、現在、認証に向けた準備を認定機関(認証機関の行う審査能力を認定する機関)、認証機関(企業などがISO認証を受ける場合に審査を行う審査登録機関)ともに行っているところなので、事業継続マネジメントシステムのISO認証を今すぐ受けられるわけではありません。また、現時点では英語版の規格書のみ提供されていますが、1~2ヶ月程度で日本語版の提供も開始されると思われますので、日本語で中身を把握されたい場合はもう少しお待ちいただくことになります。もし、事業継続マネジメントシステムの構築を急ぐ場合は今年3月に発行されていて中身がほぼ変わらないISO/FDIS22301(日本語版)を活用することもできます。

ISO22301とは

事業継続の規格としては英国のBS2599-2などが有名ですが、グローバル化した経済活動を背景に事業継続の規格についても国際的な標準化が求められるようになり、2008年から国際規格策定の作業が行われていました。

ISO22301はISO加盟国のうち40か国以上が参加し、各国の事業継続のベストプラクティスを集約した国際規格です。

なお、ISO22301は組織が事業継続のマネジメントシステムを導入・運用する際に実施すべき項目を明示した要求事項が記載された規格書です。

品質マネジメント(ISO9000シリーズ)や、環境マネジメント(ISO14000シリーズ)と同様にPDCAを活用するマネジメントシステムの規格として策定されています。既に、何らかのマネジメントシステムを運用している場合、既存のマネジメントシステムとの統合運用についても視野に入れることも可能です。

ISO22301をどのように活用できるのか

先に述べたように、ISO22301は組織が事業継続のマネジメントシステムを導入・運用する際に実施すべき項目を明示した要求事項が記載された規格書です。標準化された国際規格であることからも、自社の事業継続マネジメントシステムを考えるうえで有用な指南書になるといえるでしょう。

また、事業継続マネジメントシステムを導入・運用することで有事の際の的確な対応力、素早い復旧・事業継続による競争力の強化を狙えるのはもちろんですが、ISO認証を受けると、認証を継続するために認証機関による定期的な審査を受け、事業継続マネジメントシステムが適切に運用されていることを証明し続ける必要があります。これは企業の中でマネジメントシステムを定着させる上では有効な強制力としても機能します。

また、ISO22301の認証を受けた場合、ISO認証マークをホームページ、名刺などに掲載することができるので、実効性のある事業継続マネジメントシステムを運用している証としてISO22301の認証を取得することはブランド力の強化が期待できます。

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