IT-BCP訓練・演習サービス
ITの重要性は昔も今も変わらないものの、最近のデジタル化の進展は凄まじく、ビジネスとITの関係性が変わってきています。以前は経営の意向をシステムで強化するという片方向の関係だったのが、現在は技術革新に付随してビジネスが変化を余儀なくされるといった双方向の関係になっています。また、企業がグローバルな競争を勝ち抜くには「ビジネスの効率化をこれまでの倍以上のスピードで実現すること」が不可欠であり、その実現にはやはりITの利活用が欠かせません。
しかし、現代のIT環境はデジタル技術が駆使され、セキュリティやプライバシーの要素が複雑に絡み合っています。そして、複雑であるが故に、ひとたび災害等でその機能が失われれば復旧は困難で、ビジネスの停止期間が長引くなど、企業への影響は計り知れないでしょう。
だからこそ、IT-BCPの重要性が今、見直されています。
IT-BCPの有効性を確認し、対応力を向上させるには訓練・演習が最も効果的です。BCPやIT-BCPのルールが文書化されている、DR環境を構築しているといった対策だけでは、有事に対応できるかは残念ながら不透明です。もちろんルールやマニュアルの整備、DR対策等を整備するのは大切なことですが、有事におけるDR切り替えの判断や切り替え手順を検証しているかいないかで、対応スピードは大きく変わります。
真の対応力は訓練・演習によってのみ向上するのです。
本サービスは、有事にミッションクリティカルなITシステムを継続・復旧できるか、システム管理者やオペレーターが限定されるなかで具体的にどのように行うのかなど、DR対策も含めIT-BCPが真に機能するかどうかを実践的な訓練・演習で検証し、課題を抽出してIT-BCPの改善につなげます。
このようなお客様におすすめします
既にIT-BCPを構築している、これからIT-BCPを構築しようと思っている企業で、以下のような悩みがある方におすすめします
- IT-BCPはあるが、具体的な検証はできていない
- ITBCPは作ったままで、ルールをまとめた文書はサーバの隅に追いやられている
- DR環境を構築しているが、実際に機能するか不安である
- そもそもIT部門のスタッフが災害時にどのようなコミュニケーションラインで対応するのかが不透明
- 訓練・演習とはいえ、実際に自社のシステムを停止するのは怖い
- 現状のIT-BCPを経営陣に認識してほしい(顧客への影響、投資計画への反映等)
- BCPとIT-BCPが有機的に機能するかの実践力を検証したい
サービスの特長
- 状況に応じて最適な訓練・演習手法を採用します
実動や机上など、目的と課題に応じて、ビジネスを妨げない方法を考慮し、最適な訓練・演習手法を選択します。 - IT-BCPにおける重要なポイントをピンポイントで検証出来ます
IT-BCPにおいて重要なポイントは、IT部門のBCP発動後の初動(情報収集・参集または停電下でのVPN等でのリモート作業の開始等)、システム切り替え判断、システム切り替え手順の検証、システム復旧手順の検証です。
BCP発動後の初動とシステム切り替え判断については机上演習で、システム切り替え手順とシステム復旧手順の検証は実動で実施するなど、状況に応じて最も効果的な訓練・演習支援を行います。
特にシステム切り替え手順の検証については、切り替えをしても問題ない、という確証が必要であり、実動での訓練・演習を支援します。 - 訓練・演習の成功のカギ、リアルで多彩なシナリオ作成に定評があります
演習の成功のカギの一つがどれだけ臨場感のあるシナリオを準備できるか、ということです。演習は、参加者から不満の声が上がった瞬間に、失敗が決まったようなものです。演習の成功は、如何にリアルで多彩なシナリオで参加者の興味を惹きつけ続けられるかにかかっていると言っても過言ではありません。弊社はこれまでさまざまな業種・業態の演習の支援を通じて蓄積してきた実践的なノウハウがあります。これらのノウハウを活かし、お客様の環境に最適な演習シナリオを作成します。 - お客様のニーズに合わせて支援内容のオーダーメイドが可能です
お客様のご要望に合わせて、支援内容のカスタマイズが可能です。一般的な内容はもちろん、複合災害発生等のハイレベルな内容も対応可能です。
成果物
机上演習、実動演習に関わらず必要なツール類を用意して実施します。
以下は成果物のサンプルです。
作業ステップ(例)
下図はIT-BCP訓練・演習サービスの一般的な流れです。訓練・演習手法に関わらずこのステップで進めますが、個別の内容はお客様のご要望に応じてカスタマイズが可能です。
事例