“気になるけど、まぁ大丈夫だろう”が命取り?リスクと虫歯の意外な共通点

「ちょっと気になるけど、今は忙しいし……」
歯の痛みに限らず、そんなふうに見て見ぬふりをしてしまうこと、ありませんか?
先日、弊社の社長・副島がエフエム東京(TOKYO FM)のラジオ番組に出演した際、この“ちょっとした違和感”について語った内容が、リスクマネジメントの本質を突いていて、個人的にとても印象に残りました。今日はその話を、皆さんにもご紹介したいと思います。
「最近ちょっと歯がしみるけど、まあ大したことないか…」「痛みが続くわけじゃないし、忙しいし…」「歯医者に行くのも面倒だし…」
そんなふうに先延ばしにしていたら、ある日突然、激痛。歯の神経までやられて、抜歯…なんてことも。
実は、企業のリスクマネジメントも、これとよく似ているんです。
副島いわく——
「企業のリスクマネジメントは、虫歯予防とどこか似ている」
たとえば、最近残業が増えている気がする、子会社の状況が気になる…そんな「違和感」はある。でも、深掘りする時間もないし、報告が上がってこないならきっと大丈夫だろう。そう思って放置してしまう。
ところが、ある日突然、不祥事や重大な事故が発覚。
「もっと早く気づいていれば…」と後悔しても、もう遅い。
運が良ければ「気のせい」で済むかもしれません。でも、そうでなかったときのダメージは計り知れません。だからこそ、「違和感」を放置しないこと、そして日常的に“予防”を心がけることが重要なのです。
ちなみに私自身は、父から「歯だけは大切にしろ」と言われ続けた結果、今では3ヶ月に一度、歯医者でメンテナンスを受けています。保険会社から「虫歯保険お得です!」ってオススメされたことがあるんですが、どう考えても、虫歯保険に入るより、定期的にケアしたほうが、安上がりなんですよね。
企業も同じ。
「今は忙しいから…」「何か起きてから対応すればいい…」「多分大丈夫…」
そんな“誘惑”に負けずに、数分、数十分でもいい。リスクを見つめ直す時間をつくる。
リスクについて仲間と対話する時間を持つ。
小さな違和感を放置しないこと。それこそがリスクマネジメントの原点だと思うのです。
なお、この話にご興味を持たれた方は、ぜひ副島がラジオに出演したときの内容をPodcastで聴いてみてください。
リスクマネジメントを誰かに説明する際に、きっと、あなた自身の“リスク感度”が少し高まるはずです。