東京商工会議所江東支部は、BCPをマンガでわかりやすく解説した冊子「BC(事業継続)読本」を発行し、配付を開始しました。
江東区は低地帯・デルタ地帯・埋立地で、荒川の氾濫による浸水被害や地震による液状化被害などが想定されるロケーションであり、立地する企業にとってBCP計画を策定しておくことが重要です。しかし、中小企業は経営資源に余裕が無く、非日常への備えが遅れている企業もあるのが現状です。そこで、東日本大震災から5年が経つことを機に、あらためてBCPに取り組んでいただくため、①経営者、担当者のみならず広く一般社員の方にもBCPへの関心を持っていただくこと、②BCPは通常の経営戦略の一環であることに気づいていただくことに的を絞って冊子を作成しました。
本冊子は、実際にBCPに取り組んでいる企業の事例をマンガで「見える化」し、BCPに親しみをもって知っていただけるよう工夫してあります。また、BCPに取り組んでいる中小企業が、限られた経営資源の中でどのような工夫をして取り組んでいるのかをわかりやすく紹介しており、経営者の方にも関心を持ってご覧いただけます。BCPの運用には全社員の参画が重要であり、BCPに取り組む際の下地作りに役立てていただくことが期待されています。