国土交通省は猛暑の中、列車が停電により駅間停車した際の対応について指針をまとめ10月4日に公表しました。
駅間停車における鉄道各社の取るべき対応については既に、2018年11月に同省から指針が公表されていましたが、2019年8月に京成電鉄で発生した猛暑時の停電による駅間停車で一部の乗客が熱中症となった問題や、2020年夏に迎える東京オリンピック・パラリンピックを見据え、猛暑かつ停電時に焦点を絞って、鉄道各社の取るべき対応を取りまとめました。
猛暑時、車内の温度は空調の停止によって急激に上昇します。そのため、乗客を車外へ避難させるかどうかの判断を急ぐことや、乗客の救済作業を優先するために運転再開が遅れることはやむを得ないといった内容が示されました。
また、鉄道会社が適切に、降車用のはしごや救済現場へ迅速に向う移動手段として自転車などを配備する必要があると指摘しました。