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リソース

掲載:2009年11月10日

用語集

リソースとは、経営資源のことをさします。いわゆる「ヒト・モノ・カネ」と称される、企業経営や組織の運営に必要なすべての資産のことです。

         

リソース=経営資源

事業継続の実質的な世界標準規格であるBS25999-2では、用語の定義の章に「resources」(日本語訳版では「経営資源」)として定義されています。

BCMの分野では、「活動を支えるリソースを特定しなければならない」のような文脈で使用されることがよくあります。これは、「業務(プロセス、工程)を継続するために準備しておくべき経営資源を特定しなければならない」という意味です。

規格におけるリソースの種類

BS25999-2では、リソースの種類として、以下の7種類に言及されています。
  • 資産(assets)
  • 人員(people)
  • 技能(skills)
  • 情報(information)
  • 技術(technology)
  • サイト(premises)
  • 物資(supplies)

事業インパクト分析(BIA)におけるリソースの捉え方

BS25999-2にのっとってBCM(S)の構築を行った場合、最初にリソースが登場するのは、事業インパクト分析(BIA)のステップです。BIAでは、重要な活動(業務、プロセス、工程)を継続するために必要なリソースを特定します。(詳しくはBIAのページをご参照ください)

組織の活動を支えるリソースは、細かく見ていくと膨大な量になりうるため、網羅的且つ効率的に洗い出すための工夫が必要となります。たとえば、リソースの分類を最初に決めて、その分類ごとに洗い出して行くのもひとつの効果的な工夫です。

その際に、上記でご紹介した規格の分類方法を参考にするとよいでしょう。

規格の通りには分類できないリソース

規格の分類方法を参考にリソースを分類する、というBIAの手法を前項でご紹介しましたが、実際には、規格の分類通りにはいかないことが多々あります。

たとえば、「情報システム」は、BS25999-2の分類でいうと「技術」にも「情報」にも当てはまります。このような場合は、「IT」や「情報システム」といった新たな分類を設定し、該当するリソース(システム名称や端末情報など)を洗い出して行くと、漏れなく、効率的にリソースを洗い出すことができます。

また「人員」を例にとると、単に人数がいれば活動を継続できる、という場合もあれば、有資格者や専門知識を持った人でないと行えない活動というものもあります。後者の場合、「人員」+「技能」という観点あわせて、その活動に必要なリソースの洗い出しを行わないと、必要なリソースを網羅できない可能性があります。このような場合は、リソースの洗い出しを実施する担当者に、必要な観点をしっかり事前共有するか、あるいは、洗い出しに使用する調査票やワークシートに、必要な観点についてガイダンスを記載するなどの配慮が必要となってくるでしょう。

このように、リソースの洗い出しひとつとっても、混乱なく効率的・効果的に実施するには工夫が必要になるというところが、「BIAは難しい、厄介だ」と多くの構築実践者の方が思われる所以かもしれません。

リソースの洗い出し、整理の手法でお困りの方は、ぜひお気軽に弊社コンサルタントにお問い合わせください。

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