「日米豪印(QUAD)サイバー・チャレンジ」を継続実施、共同声明を発表 政府

掲載:2024年10月31日

サイバー速報

         
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日米豪印4か国の協力枠組みであるQUADの各政府は10月21日、サイバーセキュリティに関する共同キャンペーン「日米豪印(QUAD)サイバー・チャレンジ」を今年も継続するとした共同声明を発表しました。同キャンペーンは、QUADにおいて2022年5月にサイバーセキュリティ・パートナーシップを立ち上げ、QUAD上級サイバーグループのもと実施されているものです。

QUADでは「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンの実現に向けて日米豪印4か国が幅広い分野で実践的な協力を進めています。サイバーセキュリティ分野も協力の対象となっており、今年開催されたQUADの首脳会合(米国時間9月21日)で発出された共同声明(=ウィルミントン宣言)においても「責任あるサイバー・エコシステム、公共資源、サイバーセキュリティ意識の向上を目的とした年次日米豪印サイバー・チャレンジを記念するキャンペーンをそれぞれ開催することを計画する」と盛り込まれました。

10月21日に公表された共同声明では、日米豪印(QUAD)サイバー・チャレンジの計画実施について記されています。それによると、今年のテーマは「サイバーセキュリティ教育の促進と強力な人材の育成」です。日米豪印の4か国では、米国で10月10日に実施されたイベントを皮切りに、日本や豪州、インドで10月中にキャンペーンが実施されます。

日本では、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が10月11日、サイバーセキュリティの第一線で活躍する3名のビデオメッセージ(動画)を公開しました。3名はセキュリティアナリストやセキュリティエンジニア、サイバーセキュリティ研究所長として活躍する方々で、「サイバーセキュリティのキャリア」をテーマに自身の経験を紹介しています。スペシャリストとして仕事の重要性や直面している課題のほか、現在に至るまでのキャリアパス、サイバーセキュリティ分野に進むきっかけとなった出来事、仕事のやりがいなどが語られています。