総務省は4月24日、「スマートシティセキュリティガイドライン(第2.0版)」(案)に関する意見公募(パブリックコメント)を開始しました。「第2.0版(案)」は「スマートシティセキュリティガイドラインの改定等に関する検討会」での議論を踏まえ、2020年10月に公表した「第1.0版」を改定するものです。
スマートシティは「Society5.0」の先行的な実現の場として位置づけられ、取り組みが推進されていますが、スマートシティ内では多数のセンサーやカメラといったIoT機器が散在し、かつ多様なデータが取り扱われるため、サイバー攻撃のリスクが高いなどの特徴があります。そのため、スマートシティ推進におけるセキュリティの考え方やセキュリティ対策に関して、総務省において有識者の意見も取り入れて整理されたのが、「スマートシティセキュリティガイドライン(第1.0版)」です。
「第2.0版(案)」は、よりスマートシティの運用の実態に沿った、スマートシティを構築・運営する主体が利用しやすいガイドラインを目指して改定されました。スマートシティの構成要素をカテゴリに分け、それぞれのカテゴリにおいて確保されるべきセキュリティと、1つのスマートシティ全体や連携する複数のスマートシティ全体として確保されるべきセキュリティに分類し、それぞれの観点から考慮すべきセキュリティ上のリスクや講ずべきセキュリティ対策などについて記載されています。
パブリックコメントの実施期間は5月24日まで。電子政府窓口の提出フォームやメール、郵送などでも提出できます。