「WarpDrive」プロジェクトのスマホ版に「訓練プログラム」を追加、セキュリティの知識習得へ NICT

掲載:2023年10月30日

サイバー速報

         
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「WarpDrive」プロジェクトを展開している国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は10月16日、アンドロイド向けアプリ「タチコマ・セキュリティ・エージェント・モバイル」の機能を拡充したと発表しました。セキュリティやITの知識を遊びながら学べるゲーム機能「訓練プログラム」などを追加しました。

WarpDriveプロジェクトとは、Web媒介型攻撃の実態把握と対策技術の向上を目的とした研究開発プロジェクトです。特にWebサイトを閲覧するだけでマルウェアに感染してしまうサイバー攻撃を対象に利用者を通じた大規模観測網の構築を目指しています。

プロジェクトでは、近未来で電脳犯罪に立ち向かう公安の姿を描いたSFアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』とタイアップしています。アプリユーザーがアニメの世界観に触れながら疑わしいサイトを報告したり、セキュリティの意識を高めたりすることができます。

訓練プログラムと称したゲーム機能では、クイズとアクションの要素が盛り込まれ、情報セキュリティに関する知識を楽しみながら習得できるほか、ゲーム内のミッションをクリアしてメダルやポイントを獲得することができます。

WarpDriveプロジェクトはユーザー参加型のプロジェクトで、ユーザーの利用状況は研究データとして活用されます。参加者が多いほど悪性サイトの検出も増える仕組みです。NICTでは、これまでの運用によって観測・分析能力が向上し、ユーザーのスマートフォンのセキュリティも高めることができるとしています。

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