令和3年版「過労死等防止対策白書」を公表 厚労省
掲載:2021年11月05日
リスクマネジメント速報
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厚生労働省は10月26日、令和3年版の「過労死等防止対策白書」を公表しました。労働時間やメンタルヘルス対策の状況、過労死の現状などを取りまとめたほか、7月に改定された「過労死等の防止のための対策に関する大綱」についても解説しています。
白書は全5章と資料編で構成されています。「過労死等をめぐる調査・分析結果」(第4章)では、大綱において定める重点業種等のうち、自動車運転従事者と外食産業を対象に実施したアンケート調査の結果を分析したほか、労災・公務災害の支給決定(認定)事案の分析結果を掲載しています。
平成24~29年度までに労災支給決定(認定)された精神障害事案のうち、自殺事案497件を抽出して分析を行いました。発病から死亡までの日数は、「6日以下」が235件(47.3%)と最多でした。また、497件のうち、医療機関への受診歴がなかったのは64%(318件)でした。自殺の曜日別では、月曜日が最も多く87件(17.5%)となりました。
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