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BCMSユーザーズグループが発足

掲載:2010年08月09日

執筆者:取締役副社長 兼 プリンシパルコンサルタント 勝俣 良介

コラム

2009年10月1日に準備委員会を結成し準備を進めてきたBCMSユーザーズグループが2010年9月10日に発足します。この組織は、日本ISMSユーザーズグループ(J-ISMS UG)(※1)のBCMS版というべきものであり、BCMSの重要性を社会に幅広く訴え、その普及を図ることを目的にとした非営利組織です。

具体的には、BCMSユーザーズグループでは、BCMSに関連するセミナーや情報交換会の開催、BCMS関連情報の積極的な共有、BCMS規格への提言など、積極的な活動をめざしています。なお、ここでBCMSのベースとして考えられている規格は、BS25999-2です(※2)

※1. ISMSの構築・運用など広範囲に渡るISMS関連技術を共有し、お互いの経験に基づく意見交換・議論を進め、日本における健全かつ効果的なISMS普及・促進に貢献することを目的とした任意団体です。
※2. ISO化後は、ISO規格に準拠していく予定

         

BCMSに関わるあらゆるステークホルダーによる参加が強み

BCMSの普及・啓発については、BCI Japanという非営利組織が、当該ユーザーズグループよりも早く、2004年から活動をしています。BCI Japanが主に、ノウハウを持つ企業を中心とした少数精鋭で活動を続けてきたのに対し、BCMSユーザーズグループは、BCMSのステークホルダーになるあらゆる立場の人から参加を募り、より広範囲で影響力のある、現場に根付いた活動をめざしていることが特徴です。

なお、会員になるためには、年会費が必要で、法人会員で3万円、個人会員で5万円になります。詳しい情報は、BCMSユーザーズグループのHPを御覧ください。
 

積極的な情報共有が自社の事業を救う

BCMSの構築にあたっては、広い知識と経験が要求されます。また、企業・業界によって、求められる要件が大きく異なり、1つや2つの事例を参考にしただけでは、そう簡単に有効性の高いBCMSを作ることはできません。一方で、情報共有を行えるような場は決して多くありません。今回のこのBCMSユーザーズグループの設立は、BCMSを考えるあらゆる立場の人にとって、有益な場になることは間違いないでしょう。
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