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ドローンを活用したEメール配送システムを開発、災害時に活用へ KDDI研究所

掲載:2016年03月01日

リスクマネジメント速報

         
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株式会社KDDI研究所は、災害時を想定したメッセージ蓄積中継システムを開発し、携帯電話が使用できない孤立した被災地へ無人航空機を利用してEメールを届ける実証実験に成功しました。

これまで、地震などの大規模災害時に、携帯電話が使用できるようにする取り組みとして、車載型基地局による陸上からの基地局の復旧に加え、海上から船舶を利用した復旧の実証実験も行われています。臨時の基地局からの電波を携帯電話まで届けるためには、被災地まで物理的に近づくことが必要ですが、陸上や海上から被災地へ容易に近づくことが出来ない場合や、臨時の基地局から電波が届かない遠隔の被災地の通信を復旧させる場合には、時間を要することがありました。

KDDI研究所は小型のサーバとWi-Fi通信装置を無人航空機に搭載し、無人航空機の物理的な飛行によりEメールを運ぶことで、地上の被災状況によらずに孤立した被災地まで迅速に駆けつけて、安否確認などの臨時の通信を確保するシステムを開発。今回、本システムを利用して、災害により携帯電話が使用できない孤立地域と、大きな影響を受けていない非孤立地域を想定した二地点の間を、マルチコプタ(回転翼型の無人航空機、ドローン)が飛行してEメールを送受信する実証実験に成功しました。