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ガイドライン

中小企業BCPステップアップガイド

2008年12月02日

『中小企業BCPステップアップガイド』※1は、事業継続推進機構(NPO法人)※2が、中小企業における事業継続計画(BCP)の普及向上をめざして作成・公表しているBCP策定のためのガイドライン※3です。本ガイドは、『事業継続ガイドライン(内閣府)』、『事業継続(BCP)策定ガイドライン(経済産業省)』および『中小企業BCP策定運用指針(中小企業庁)』をベースにしており、より実践的な構築方法について解説しています。大きく以下に示す構成となっています。

【中小企業BCPステップアップガイド 全体目次】
第一部 BCPの基礎になる防災対策の実施
第二部    重要業務を認識して簡略BCPを策定する
第三部    本格的な事業継続計画(BCP)に向けて

※1. http://www.bcao.org/index.html
※2. 国内外の個人及び企業、政府その他の団体に対して、災害、事故、事件等のリスクの発生時における事業継続(BC)の取組みの推進に資する事業を行い、経済・社会的被害の軽減及び地域社会における災害・危機管理対策の充実を図り、もって、国及び各地域の安全・安心・発展に寄与することを目的とした非営利組織です。
※3. 2009年12月6日現在、4.0版(H20年11月8日公開)が最新版です。

ステップアップガイドは導入の敷居の低さが最大の特徴

本ガイドは、導入の敷居が低くなるように配慮されていることが最大の特徴です。

具体的には、3段階のステップアップアプローチ方式を採用しています。企業のBCP構築状況や経営体力にあわせて、適切な段階からの構築スタートもしくは改善を行うことができます。

【3段階のステップアップとは】
1段階目) 必要最低限のBCPの準備
2段階目) 簡単な分析を伴ったBCPの準備
3段階目) 本格的な分析を伴ったBCPの準備

ステップの1段階目では「いかなる中小企業においても、少なくともここまではやっておきたい」というベースラインに基づき、その準備作業について解説をしています。すなわち、緊急時の指揮命令系統やデータのバックアップなど、防災に主眼をおいた活動です。

ステップの2段階目では、企業ごとの特徴をBCPに反映させるため、簡易な分析に基づいた「重要業務の特定」や「重要な経営資源の特定」を行う方法について解説をしています。全ステップを通じて、この2段階目の作業が一番多く、解説もこのステップついてその多くのページを割いています。

ステップの3段階目では、より経営に近い視点にたったBCPの構築をするために、さらに必要な活動について解説をしています。財務的な観点や、経営的な観点から、より精度の高い分析を行った「重要業務の特定」などを行います。

対象は、中小企業のBCP構築担当者ならびにBCPコンサルタント

本ガイドは、BCP構築担当者を対象にしています。

また、本ガイドは多くのガイドラインが、WHAT(何をすべきか?)についてのみ言及する中で、簡単ながらも、HOW(どうやって実現すべきか?)について触れている数少ないガイドラインの1つであると言えます。したがって、BCPの構築手法について勉強中の方、たとえば、コンサルタント※4なども、頭を整理する上で役立つと思われます。
※4. BCPコンサルタントが、本ガイドを営利のコンサルティング業務に使用する場合には、事業継続推進機構の事前許可をもらうことが必要です。

あくまでも中小企業向けであることに留意が必要

本ガイドは、その名の通り、あくまでも中小企業向けのガイドラインです。

たとえば「重要業務の特定」について、ガイド内では、各業務の停止が「企業の資金繰りへどのような影響をもたらすか?」や「社会的影響をもたらすか?」などについて特定するように解説をしていますが、こういった分析作業は、事業内容が少しでも複雑になってくると、これらの質問について回答を出すことは容易いことではありません。

したがって、従業員規模が大きい企業、または、業務プロセスがいくつもの部門にまたがって行われる事業を展開している企業においては、このガイドをそのまま適用することは困難であるという点に留意しておくことが必要です。

(文責:勝俣 良介

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