F5アタック
掲載:2023年12月12日
用語集
「F5アタック」とは、Webページの再読み込み(リロード)要求を大量に送りつけることで、サーバーの正常な動作を妨害するDoS攻撃の一種です。その名称は、Windowsパソコンでリロード機能が割り当てられている「F5」キーに由来します。「F5」キーを連打するだけで実行できてしまう、とても原始的なサイバー攻撃ですが、システムがダウンすることによりWebサービスの提供ができなくなるなど、甚大な被害につながることもあります。
F5アタックの手口と被害
F5アタックの手口には、人が手で「F5」キーを連打や押しっぱなしにする方法の他に、ツールを使う方法があります。ツールは、一定の間隔でリロードを繰り返すようプログラムされており、攻撃者は高速かつ効率的なリクエスト送信が可能です。
通常、サーバーは一定数のリクエストを同時に処理する能力を持っています。しかし、F5アタックで処理能力を上回るリクエストが集中すると、サーバーは高負荷状態となり、最悪の場合はダウンすることもあります。企業のサービスが停止した場合、機会損失や信用低下などの被害につながるでしょう。
F5アタックの被害を防ぐ方法
F5アタックへの対策には、トラフィックの監視と制限が有効です。
たとえば、特定のIPアドレスから異常な数のリクエストがあった場合、一時的にブロックするようサーバーに設定することで被害を緩和できます。また、WAF(Web Application Firewall)などのセキュリティシステムの導入により、自動的にF5アタックを検知して対処する方法も広がっています。