SASE(サッシ―/サシー)

掲載:2022年02月16日

用語集

「SASE(サッシ―/サシー)」は「Secure Access Service Edge」の略であり、2019年にガートナー社が提唱したネットワークセキュリティのモデルです。
SASEは、従来は別々のサービスとして提供されてきた「ネットワーク機能」と「セキュリティ機能」を統合し、一つのクラウドサービスとして提供します。

これまで、企業のITシステムはデータセンターに集約され、セキュリティ対策は社内ネットワークと外部ネットワークの境界にファイアウォールやプロキシサーバなどを設置する「境界防御モデル(ペリメータモデル)」が主流でした。しかしながら、近年ではクラウドサービスの利用によりデータやシステムがクラウドに移行。さらに、テレワークの普及による社外からのアクセスや、モバイル端末など多様なデバイスの利用が増加し、従来の方法での監視やセキュリティ対策が困難な状況が生じるようになりました。

このようなクラウドへの移行に伴う課題を解決するために登場したのがSASEです。
SASEは「ネットワーク機能」と「セキュリティ機能」を一体化させたプラットフォームをクラウド上で提供することで、情報システムの一元管理を可能にします。これにより、管理負荷の軽減やセキュリティの向上、コスト削減など、様々なメリットが期待されます。