「人工知能(AI)の可能性を最大限に引き出すためのガイダンス(人工知能の実装と拡張に役立つCOSOフレームワークと原則の適用)」を公表 COSO
米国組織COSOは9月15日、「人工知能(AI)の可能性を最大限に引き出すためのガイダンス(人工知能の実装と拡張に役立つCOSOフレームワークと原則の適用)」(原題: Realize the full potential of artificial intelligence - Applying the COSO Framework and Principles to help implement and scale artificial intelligence)を公開しました。これは、今後、普及が進んでくるであろうAIに関わる不確実性を、組織が適切にコントロールし、企業価値向上に最大限役立てるようにするための考え方を示したものです。「COSO-ERMが示すフレームワークである5つの要素と各要素に含まれる20の原則それぞれをAIのリスクマネジメントに適用する際に、どこがポイントになるか」といった視点で解説しています。
このガイダンスが公開された背景には、AIが人類にもたらすベネフィットの大きさに比例して、マイナスの影響に対しても懸念の声が上がっていることがあります。関連する動向として、NIST(米国標準技術研究所)がAIのリスクマネジメントフレームワーク(AI RMF)策定に向けて動き出していることが挙げられます。