「企業IT動向調査報告書2023」(2022年度調査)を公表 JUAS
掲載:2023年05月24日
サイバー速報
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日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は4月24日、「企業IT動向調査報告書2023」(2022年度調査)を公表しました。JUASは2022年に創立30周年を迎え、調査は今回で29回目となりました。
調査では、IT投資で解決したい短期的な経営課題について3番目(1~3位)まで順位をつけてもらう形で尋ねました。1位に「業務プロセスの効率化(省力化、業務コスト削減)」を選んだ企業の割合は前年度調査に引き続き最も高くなりました。一方、1位・2位・3位の合計値でみると、「セキュリティ強化」が2番目、「働き方改革(テレワーク、ペーパーレス化等)」が3 番目に高くなりました。前年度調査と比較すると、「セキュリティ強化」は4.3ポイント増加し順位を上げました。
企業が注目している新規テクノロジーやフレームワークについても調査しています。今回初めて「ノーコード・ローコード」を設問に選定し導入状況について尋ねたところ、「導入済み」と「試験導入中・導入準備中」の合計値は30.4%で10 位となりました。一方、伸び幅に着目すると、伸び幅が最も大きかったのは前年度比5.3ポイント増の「ゼロトラストセキュリティ」でした。
調査は2022年9月9日から10月27日の期間において、東証上場企業とそれに準じる企業4500社を対象にアンケート調査を実施したほか、同年12月中旬にユーザー企業のIT部門長などを対象にグループインタビューを実施して行われました。アンケート調査の回答率は22.8%、インタビュー調査は2グループで合計13人(12社)が参加しました。
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