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災害時帰宅支援ステーション

掲載:2012年12月04日

改訂:2024年12月04日

用語集

大規模災害が発生した際には、電車・バスなどの公共交通機関が停止し、多くの人々が職場や学校、外出先からすぐ帰宅できなくなることが予想されます。このような状況において発生する「帰宅困難者」を支援する、特定の施設(コンビニエンスストア、ファーストフード、ファミリーレストランやガソリンスタンドなど)を「災害時帰宅支援ステーション」と言います。

         

災害時帰宅支援ステーションとは

「災害時帰宅支援ステーション」は、企業が行政と協定を締結し、この協定に基づき支援活動を行う拠点として設置されます。協定を締結している企業は、行政による指導ではなく、企業の善意でこの取り組みをおこなっています。

災害時帰宅支援ステーションの支援内容

災害時帰宅支援ステーションでは、帰宅困難者が円滑に帰宅できるよう、以下の支援が行われます。なお、開設期間について明確な規定はありませんが、発災後(主に72時間以降)から、帰宅困難者たちが待機場所から概ね帰宅するまでとなっています。

  • 水道水提供
  • トイレの提供
  • 沿道情報などの提供
  • 休憩場所の提供

登録ステーションの目印

災害時帰宅支援ステーションとして登録されている店舗には、ステッカーやのぼり、看板などで明示されています。

【ステッカーの例】

キャラクター通称「キタクちゃん」

キャラクター通称「キタクちゃん」

1.コンビニエンスストアやファミリーレストラン
ステッカーには、キャラクター「キタクちゃん」が描かれており、令和6年7月現在、全国44都道府県に統一したロゴが普及しています。
2.ガソリンスタンド
各都道府県の指針に基づいた表示方法を採用しています。

神奈川県

東京都

千葉県

また、災害時帰宅支援ステーションに該当する場所は、都道府県や市区町村が関係団体と連携して公表することになっています。

一例として、 記事下部参考リンクに、東京都内の防災施設(避難所、避難・場所、一時滞在施設、都・区市町村本庁舎等、給水拠点、医療機関)や災害時帰宅支援ステーション(帰宅支援対象道路、都立高校、コンビニエンスストア、飲食店チェーン等、ガソリンスタンド)を検索できるページをご紹介しています。是非ご活用ください。