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災害時帰宅支援ステーション

掲載:2012年12月04日

用語集

大規模災害が発生した際には、電車・バス等の公共交通機関が停止し、多くの人々が職場や学校、外出先からすぐには帰れなくなることが予想されます。このような方々を「帰宅困難者」と言い、徒歩で帰宅せざるを得ない帰宅困難者の帰宅を支援する施設(コンビニエンスストア、ファーストフード、ファミリーレストランやガソリンスタンド等)を「災害時帰宅支援ステーション」と言います。

         

災害時帰宅支援ステーションとは

「災害時帰宅支援ステーション」は、企業が行政と「災害時における帰宅困難者支援に関する協定」を締結し、この協定に基づき支援活動を行う拠点として設置されます。協定を締結している企業は、行政による指導等があるわけではなく、あくまでも善意でこの取り組みをおこなっています。

災害時帰宅支援ステーションの支援内容

災害時帰宅支援ステーションでは帰宅困難者を対象として、下記の支援が行われます。また、支援活動は、被害状況にもよりますが、おおむね7日程度の期間を想定しています。

1.水の提供
水道水が提供されます。飲料水等の商品は有料になります。

2.トイレの提供
トイレの利用が提供されます。

3.情報の提供
地図等での道路情報やラジオ等で知りえた通行可能な道路情報が提供されます。コピー等はコピー機の使用で有料になります。

4.休憩場所の提供
ガソリンスタンドやファミリーレストラン等では、一時的な休憩場所として店舗の一部やイスが提供されます。

ただし、企業や店舗の判断により、飲料商品やコピー機が無料提供でおこなわれる場合もあります。

支援を行わない場合、また支援を中断することもあります

災害時帰宅支援ステーションとしてのサービス提供はあくまでも企業の善意で任意でおこなわれるものであるため、災害時帰宅支援ステーションとして登録している店舗でも下記の状況の際には支援を行わない場合や支援の中断をすることもあります。
  • 店舗が被災したり従業員が帰宅した等で、十分な支援が出来そうにない場合。
  • 建物や近隣の安全が確認できない場合。
  • 避難勧告が発令された場合、もしくは発令されたかどうかが確認できない場合。
  • 余震等で店舗内が損壊した場合。
  • 近隣で火災が発生し危険な状況の場合。

支援企業

「災害時における帰宅困難者支援に関する協定」を締結している企業には、下記の企業があります。(2012年11月現在)

1.コンビニエスストア
セブンイレブン、スリーエフ、サークルK、ココストア、コミュニティ・ストア、サンクス、キュウズマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ヤマザキデイリーストアー、ファミリーマート、am/pm、ポプラ、生活彩家、ローソン、ナチュラルローソン、ショップ99、ローソンストア100

2.ファーストフード
モスバーガー、山田うどん、吉野家、カレーハウスCoCo壱番屋

3.ファミリーレストラン
デニーズ、ロイヤルホスト、シズラー、公公婆婆、シェーキーズ

4.ガソリスタンド
東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県石油商業組合加盟のガソリンスタンド

5.その他
東京都では都内の都立学校、神奈川県内の日産系自動車販売店等

登録ステーションの目印

登録されている店舗には下記のステッカーが貼りだされています。また、記事下部参考リンクに、東京都内の防災施設(避難所・場所、給水拠点、医療機関)や災害時帰宅支援ステーション(都立高校、コンビニエンス、飲食店チェーン等、ガソリンスタンド)を検索できるページをご紹介していますので、是非ご活用ください。

1.コンビニエンスストア・ファミリーレストラン等

キャラクター通称「キタクちゃん」

2.ガソリンスタンド

埼玉


神奈川県

東京都

千葉県
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