独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は6月9日、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上での実態と課題を分析し、システム構築のあり方などを取りまとめた文書を公開しました。DXの実現に向けた取り組みに対して、企業がより理解と関心を深めることを目的としています。
公開した文書は「DX推進指標自己診断結果分析レポート」「プラットフォームデジタル化指標」「プラットフォーム変革手引書案」「DXの実現に向けた取り組み」の4点です。IPAが2019年度に行ったDX促進に関する調査・検討で得られた成果をまとめました。
「DX推進指標自己診断結果分析レポート」は2019年12月時点でIPAに提出された約300社の「DX推進指標の自己診断結果」をデータ分析したものです。
「プラットフォームデジタル化指標」は現行ITシステムのDX対応状況について技術面から評価するため、「プラットフォーム変革手引書案」は各企業がDXの実現に向けてITシステムを構築する際に参照するドキュメントとして、それぞれ策定しました。
「DXの実現に向けた取り組み」は調査や策定の際に検討した内容について取りまとめたものです。各企業にこれから必要となる活動についても整理されています。
IPAは今後、企業からの意見を取り入れ、これら文書を活用するための運用方法を検討します。
これらDX促進に向けた文書は、IPAのウェブサイトからPDF形式でダウンロードが可能です。