金融庁は11月12日、金融安定理事会(FSB)が11月9日に「アウトソーシング・サードパーティに関する規制・監督上の論点(ディスカッション・ペーパー)」(原題:Regulatory and Supervisory Issues Relating to Outsourcing and Third-Party Relationships)を公表したと発表しました。同文書は市中協議(パブリックコメント)を目的としています。
FSBは、新型コロナウイルスの感染拡大が金融機関におけるサードパーティのリスク管理について、利点と課題を浮き彫りにしたと指摘しています。
新型コロナの影響により、特定のサードパーティの技術への依存を高める傾向を加速させ、こうした依存関係は国境を越えて広がっていると示しました。
依存度が高いサードパーティにおいて機能停止や障害が発生した場合、金融安定性や複数の金融機関の安全性・健全性を脅かす単一障害点となる可能性を指摘しています。
FSBはこうしたサードパーティリスク管理の課題や論点を示したうえで、監督当局とサードパーティが対話を強化する利点を強調し、広く意見を募集しています。
パブリックコメントは2021年1月8日まで実施。回答はウェブサイト上で公開する予定です。