セキュアドローン協議会は5月20日、「ドローンセキュリティガイド 第2版」を公開しました。産業用ドローンの安心・安全な操作環境とデータ送信環境を確立することを目的としています。
産業用ドローンを安全に利用するためには、取得したデータの保護や安全な通信手段の確立など、各種のセキュリティ対策が必要です。同ガイドは、セキュリティ対策の要件やリスク管理に関する方針、業務利用における注意点などを示しています。
主な改訂内容は以下の通りです。
- 1)セキュリティ対策の要件
- ドローン機体メーカー、ドローンサービス提供事業者、ドローン活用ユーザそれぞれの取るべきセキュリティ対策要件について解説
- 2)リスク管理
- 法令順守、トラブル発生時のフェイルセーフ(故障などの際に安全な方向に導く設計手法)、管理者・操縦者および機体の認証やデータ保護など要件について解説
- 3)侵入モデルと被害
- ドローンのリスクにおいて、攻撃主体、侵入口、攻撃対象、それに伴う直接被害について解説
- 4)セキュリティ対策
- セキュリティ対策として、セキュリティソリューション全体計画、フェイルセーフ、運用管理・多重監視の要件について解説
- 5)悪意あるドローンに対する対策
- アンチドローン(不正ドローンを無力化すること)やカウンタードローン(不正ドローンに対して妨害を行うシステムのこと)といった不正ドローンへの対策の要件について解説