第22回「全国スキル調査2023」の結果についてレポートを公表 iSRF
掲載:2023年09月11日
サイバー速報
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ITスキル研究フォーラム(iSRF)は9月1日、今年で第22回となる「全国スキル調査」の結果についてレポートを公表しました。調査はITエンジニアおよびITを利活用するビジネスパーソンを対象にしたもので、2023年6月12日~8月13日にかけて行われ、有効回答数は716人でした。ITスキルとコンピテンシーを尋ねたほか、DXの進捗度やキャリアに対する満足度、学び直しに対する意識調査も実施しました。
ITスキル調査では、同フォーラムが販売するスキル診断システム「DS-Multirole【DX】」が用いられました。レポートでは役割(ロール)におけるスキルレベルの分布を示した表を掲載しています。役割(ロール)とは、「情報セキュリティアーキテクト」や「品質保証マネジメント」など人材像を14種類に定義したものです。他方、スキルレベルは0.0~4.9まで設けて評価します。スキルレベル0.0~0.9までを未経験レベルと区分し、スキルレベル1以上(1.0~4.9)が占める割合が最も高いものはソフトウェア開発スペシャリストでレベル1以上が占める割合は58%でした。次いでシステムアーキテクト(53.6%)、情報セキュリティアーキテクト(47.3%)と続きました。役割(ロール)におけるスキルレベル平均値を年齢層や所属企業の規模別にみた表なども掲載されています。
一方、意識調査では所属企業のDXへの取り組み状況やキャリア志向、学びに対する姿勢などについて尋ねています。例えば、経営層のDXに対する取り組みについて満足度を尋ねた設問では、満⾜していると回答したのは3割未満にとどまり、不満と回答した32.9%よりも低くなりました。
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