リスクカルチャー測定サービス
全社的リスクマネジメント(ERM)を効果的に推進する大前提となるのが組織風土です。どんな立派な仕組みやプロセスも、それを動かすのは「人」だからです。「人」に対するケアをしなければ、ERMはあっという間に形骸化するだけでなく、最悪の場合には不正につながります。せっかく時間をかけてリスクマネジメントを実施しているにもかかわらず、「事故が起きた」「不祥事が起きた」となるのは、組織風土に問題があるためです。この組織風土のことを、リスクカルチャーと呼びます。リスクカルチャーが健全な状態に保たれていれば、仕組みやプロセスが多少ラフなものであったとしても、リスク情報は共有され、自然にリスク対応が行われます。だからこそ、ERM運用に当たっては、リスクカルチャーを考慮して進めなければなりません。
しかし、リスクカルチャーは可視化するのが難しいという問題があります。どのような要素について、どのように測定/評価するのかが曖昧なため、悩む組織も少なくありません。こうしたお悩みに対応するために開発したのが「リスクカルチャー測定サービス」です。本サービスでは、アンケートの実施および分析を通じて、組織のリスクカルチャーを可視化し、より効果的なERM実現を目指します。
なお、「不正が起きにくい組織風土かどうか」に重点を置いた「コンプライアンスアンケートサービス」についてはこちらをご覧ください。
サービスの特長
リスクカルチャーについて4カテゴリ8要素、約60問からなるアンケート(Webアンケート、無記名式)を対象者に送付、その結果を集計/分析/評価することでリスクカルチャーを可視化します。これにより、以下が可能になります。
1)リスクカルチャー醸成活動の効果把握、評価
- 組織内で実施しているリスクカルチャー醸成活動の効果を把握することができます
- どの層にどのようなリスクカルチャー醸成活動をすべきかを把握することができます
2)リスクマネジメントの改善
- 無記名式で情報を吸い上げることで、通常のレポートラインでは上がってこないリスク情報も拾うことができます
- リスクアセスメントなどの仕組みについて、形骸化の危険性を察知できます
- リスク回避だけでなく健全なリスクテイクを促進することができます
3)望ましいリスクカルチャーの醸成
- ERMが効果的/効率的に機能し、不正が起こりにくいリスクカルチャーの醸成につなげることが可能です
こんなお客様におすすめします
- ERMを導入/運用してはいるものの、現状のリスクカルチャー醸成活動の方向性が正しいのか悩んでいるお客様
→リスクカルチャー醸成活動の成果や現状のレベルを可視化できます - 定期的に組織のERMの状態を確認し、望ましいPDCAサイクルにつなげたいお客様
→リスクカルチャー醸成活動の成果を測るとともに、翌年度以降の教育/研修計画策定に活用できます
成果物(例)
- リスクカルチャーアンケート
(リスクカルチャー測定のフレームワークをベースに、組織に合わせて内容を調整) - リスクカルチャー測定結果報告書
(カテゴリ別、拠点/部門など属性別の分析結果、課題解決に向けた提言などを記載)