
「Society 5.0」は、内閣府が「第5期科学技術基本計画」で提唱した、日本が目指すべき未来社会の姿を示す概念です。
Society 5.0は、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会と位置づけられ、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」と定義されています。
これまでのSociety 4.0では、人がインターネットを経由してサイバー空間にあるデータベースにアクセスし、情報を入手・分析してきました。これに対し、Society 5.0はIoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながる社会です。センサーによって収集された膨大な情報はサイバー空間に集積され、このビッグデータを人工知能(AI)が解析。解析結果が様々な形で人にフィードバックされることで、新たな価値や産業が生み出されます。
Society 5.0の実現は、経済発展とともに温室効果ガス(GHG)排出の削減や食料ロスの削減など社会的課題の解決にも寄与するものであり、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にもつながると期待されています。