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「金融機関の内部監査の高度化」に向けたプログレスレポート(中間報告)を公表 金融庁

掲載:2023年10月30日

リスクマネジメント速報

         
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金融庁は10月24日、「金融機関の内部監査の高度化」に向けたプログレスレポート(中間報告)を公表しました。2019年6月に公表した「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」では、金融機関を対象に内部監査を高度化していくことを求めモニタリングを実施してきました。今般公表した中間報告は、そのモニタリング結果を基に取りまとめたものです。

それによると、大手銀行グループでは内部監査の高度化に向けて積極的に取り組んでいることが分かりました。ただ、自己評価のレベルは「第二段階から第三段階へ向けた途上である」と評価したグループと、「第三段階である」と評価したグループに分かれました。なお、第二段階とは「リスクベース監査」であり、第三段階とは「経営監査」となります。経営監査では例えば、内部監査部門の独立性が強く意識されていることなどが求められています。

大手銀行グループの取り組み事例や課題認識などを紹介した上で、今後のモニタリングにおける主な論点を3つ(経営陣や監査委員・監査役による内部監査部門への支援▽内部監査部門の監査態勢高度化・監査基盤強化▽被監査部門に対する内部監査への理解・浸透やリスクオーナーシップ醸成)提示しました。

また、内部監査人協会(IIA)が2023年末までに公表するとしている「グローバル内部監査基準」についても紹介し、「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」の更新について検討する方針を明らかにしました。

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