10月4日、東北6県と新潟県の災害派遣医療チーム(DMAT)の参集訓練が青森県内で行われました。前夜9時頃に最大震度7の青森市直下型地震が発生し、火災や土砂崩れなどで多くのけが人が出たとの想定。7県53病院のDMAT約60チームに加え、自衛隊や消防、県の担当者ら計約800人が参加しました。
当訓練では、本年4月から青森-函館間で就航を始めた民間のフェリー「ブルーマーメイド」(8,820トン、全長143.6メートル)が初めて使用されました。このフェリーは災害時多目的船として建造されたもので、車両を乗降させるショアランプドアやストレッチャー対応のエレベーターなどを備えています。土砂災害で交通が寸断された下北地方から患者12人を乗せた「ブルーマーメイド」が青森港フェリー埠頭に入港したという仮定で搬送訓練を行いました。
岸壁には待機するドクターヘリが待機し、負傷者をけがの程度に応じて船内で救急車や自衛隊車両に移し、病院に搬送しました。搬送先では治療優先度を判定するトリアージにも取り組みました。
今回の訓練は青森DMAT及び青森県の主催。訓練は東北ブロック7県持ち回りで毎年開催されています。