経済産業省と厚生労働省、消防庁は11月17日、石油・化学プラントにAIの導入を促すため、「ガイドライン」を策定、あわせて「導入事例集」を取りまとめ、公開しました。プラントの設備保全・運転業務に安全性が確保されたAIの導入が進み、保安現場の課題が解消されることを目的としています。
ガイドラインの主な対象読者は、プラントオーナーとAIを開発して納品するベンダーです。 プラント保安分野に特化したAIの信頼性(プラントの安全性や生産性向上のために期待される品質を果たすこと)を適切に管理する方法を示しています。
同ガイドラインによって、ベンダーは要求事項を確認しながら開発を進められ、プラントオーナーは信頼性の高いAIを調達しやすくなるほか、AIの信頼性について社内外への説明責任を果たしやすくなるとしています。
また、プラントオーナーとベンダーの両者が、AI開発プロセスで要求事項を定めやすくなると期待されます。
導入事例集では、AI投資決定時やAI開発時における課題の解決に向けて、方策を示しています。
具体的には、先進的なAI導入成功事例(12事例)を提示し、「AIの導入効果」と「典型的なAI導入の課題(AI人材不足、目標設定の困難性など)の解決方法」を示しています。