リスク管理Naviリスクマネジメントの情報サイト

階段が一つの建物で火災が発生したら? 避難行動に関するリーフレットを公開 総務省消防庁

掲載:2023年04月21日

リスクマネジメント速報

         
目次

階段が一つの建物で火災が起きた場合の避難について総務省消防庁は3月31日、ガイドライン(2022年12月策定)のポイントを端的にまとめたリーフレットを公開しました。階段が一つの建物では、階段付近で火災が発生した場合に避難が困難となるケースがあり、犠牲者を出さないために避難におけるポイントを解説しています。

2021年12月17日に大阪市北区において多数の死傷者を伴うビル火災が発生しました。このビルは階段が一つであったため、2022年12月に総務省消防庁が「直通階段が一つの建築物向けの避難行動に関するガイドライン」を、国土交通省が「直通階段が一つの建築物等向けの火災安全改修ガイドライン」をそれぞれ策定し公表しました。大阪市北区の火災に限らず死傷者が多い火災には、階段が一つの建物であったという共通項がありました。

今回公表されたリーフレットは「階段が一つの建築物における火災発生時の適切な避難のために」と題され、「直通階段が一つの建築物向けの避難行動に関するガイドライン」のポイントをまとめています。例えば、避難は階段を使うことを原則とした上で、煙が充満するなどして階段を使用できないケースについては、避難はしごが設置されているバルコニーから避難する方法と、建物内に一時的に退避する方法を示し、それぞれの場合の注意事項をまとめています。このほかリーフレットでは初期消火や通報などについても記載し、訓練での手順確認を推奨しています。

階段が一つの建物における避難については、東京消防庁でも動画やリーフレットを作成し公開しています。

当社のWebサイトでは、サイト閲覧時の利便性やサイト運用および分析のため、Cookieを使用しています。こちらで同意をして閉じるか、Cookieを無効化せずに当サイトを継続してご利用いただくことにより、当社のプライバシーポリシーに同意いただいたものとみなされます。
同意して閉じる