特設サイト「関東大震災から100年」を開設 気象庁
掲載:2023年01月16日
リスクマネジメント速報
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気象庁は1月4日、特設サイト「関東大震災から100年」を開設しました。過去の大災害から学び次の地震や津波へ備えるため、関東大震災の概要や気象庁が保管している当時の被害写真などとともに、関東地方で起こりうる地震の特徴なども合わせて紹介しています。
今年9月で1923年に発生した関東大震災から100年を迎えます。関東大震災は死者・行方不明者がおよそ10万5,000人といわれ、地震の発生が昼食の時間と重なったため火災を引き起こし、被害が拡大しました。また、津波や土砂災害なども発生し、津波は早いところでは地震発生から5分程度で襲来し、津波の高さは静岡県の熱海で12m、房総半島の相浜(館山)で9.3mといわれています。
特設サイトでは、こうした関東大震災の概要をはじめ、気象庁が保管している当時の被害写真や実際の地震波形の写真などを掲載しています。気象庁がホームページに当時の震度分布図や被害写真、波形データを掲載するのはこれが初めてとなります。
このほか、首都直下地震など関東地方で起こりうる地震の特徴や地震・津波に備えるための情報なども合わせて提示しています。気象庁では関東大震災の発生した9月1日に向けて、地震津波に備えるイベント情報などを更新する予定です。
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