農林水産省は1月27日、農業者が自然災害への備えに取り組みやすいよう、「自然災害等のリスクに備えるためのチェックリスト」と「農業版BCP(事業継続計画)」フォーマットを作成し、公開しました。近年、台風や大雪が多発し、農林水産関係の被害額も増加傾向にあるため、BCPの策定を農業者に促しています。
チェックリストおよび農業版BCPは、耕種、園芸、畜産の部門別に分かれています。チェックリストは、リスクマネジメント編と事業継続編の2部構成です。
リスクマネジメント編では、「MAFFアプリをインストールし、災害対策等の情報を活用していますか?」「トラクターやコンバイン等の農業機械や各種農機具などへの被害を防止するための避難場所を確保していますか?」「収入保険の補償内容を理解するとともに加入していますか?」など、自然災害に関する注意喚起システムへの関心を高め、自然災害の被害を軽減できるよう、20~30前後の項目が挙げられています。事業継続編では、「災害発生時の基本方針を定めていますか?」「重要業務の目標復旧時間を明確にしていますか?」など25項目あります。この項目は、BCPフォーマットと連動しており、項目ごとに内容を記載することで、農業版BCPを策定できます。