デジタルガバナンス・コード2.0の実践へ、中堅・中小企業向け手引書を公開 経産省
掲載:2023年05月10日
サイバー速報
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経済産業省は4月18日、「デジタルガバナンス・コード2.0」(2022年9月に2.0に改定)に沿ってDX推進に取り組む際の手引書となる中堅・中小企業向けの資料を公開しました。同省が2022年4月に公開した「中堅・中小企業等向け『デジタルガバナンス・コード』実践の手引き」を改定し公表するものです。
公表された資料は「中堅・中小企業等向け『デジタルガバナンス・コード』実践の手引き2.0」です。第1章でDXの概要を説明し、第2章では「DX銘柄」や「DX認定」の評価基準および認定基準になっている「デジタルガバナンス・コード2.0」を紹介した上で、同コードが提示している項目について取り組む際のポイントなどを、企業事例を挙げて解説しています。
具体的には有限会社ゑびや▽マツモトプレショ株式会社▽株式会社ヒサノのDX事例が第2章に掲載されています。飲食業を営む有限会社ゑびやの事例では、AIによる来客数予測ツールを開発するなどの取り組みによって経営を変革しました。またその過程で得られたノウハウを活用し他社のDXを支援する会社(株式会社EBILAB)を設立したことも合わせて紹介されています。
このほか8つの企業事例を収録するとともに、「DXセレクション2022」に選ばれた企業の経営者のコメントを紹介しています。DXを進めていく上で重要とされる「ビジョン」や「経営者の考え」について言及されています。
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