一般社団法人日本能率協会(JMA)は9月12日、新入社員向けに実施した仕事や働くことに対する意識調査のとりまとめを公表しました。

それによると、理想の上司・先輩は「丁寧に指導する人」が最上位で71.7％となり、10年前の2012年調査と比べ19.3ポイント増加しました。一方、2012年調査では3割超となった「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」および「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」は、それぞれ17.6％と9.5％へと大幅に減少しました。

また、「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」という事例に対して、「抵抗がある」と回答したのは40.9％、「どちらかと言えば、抵抗がある」としたのは41.8％となり、「抵抗がある」のは8割以上となりました。これは「抵抗がある」と回答した事例として2番目に多い「知らない人・取引先に電話をかける」よりも13.4ポイント高くなりました。JMAでは「質問のしやすい風土や対応が求められている」とコメントしています。

調査はJMAの新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象にインターネットで実施。2022年4月4～8日の期間で545人から回答を得ました。