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日本初、レアアースの権益獲得を発表 経産省

掲載:2023年03月29日

リスクマネジメント速報

         
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経済産業省は3月7日、レアアースの権益獲得について発表しました。官民連携で豪ライナス社(Lynas Rare Earths Limited)に出資し、日本向けに供給する契約を締結しました。経済産業省では、国内需要の3割程度に相当する量と見込んでいます。

経済産業省が所管する独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と双日株式会社は2011年、共同で日豪レアアース株式会社(JARE)を設立しました。今般、同社を通じ豪ライナス社へ総額2億豪ドル相当を追加出資することで、日本向けにレアアースを供給する契約を締結しました。

レアアースとはレアメタルの一種で、17ある希土類元素の総称です。原子量の大きさによって軽希土類、重希土類に分けられます。電動車の駆動用モーターにはレアアース磁石が使われており、耐熱性を確保するためにジスプロシウムやテルビウムといった重希土類の添加が必要とされています。

資金を得た豪ライナス社は重希土類の生産や軽希土類の増産を行う計画です。契約では、豪ライナス社が生産するジスプロシウムおよびテルビウムの最大65%を日本向けに供給します。

経済産業省は、日本企業が参画する「鉱山からの重希土類一貫生産プロジェクト」における初の日本向け供給契約と発表しました。また、同省によると、ジスプロシウムとテルビウムを生産しているのは中国だけであり、今回の契約によって日本への安定供給に寄与するとしました。

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