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令和4年発生の労働災害、死亡者数は過去最少となるも休業4日以上の死傷者数は過去20年で最多 厚労省

掲載:2023年06月02日

リスクマネジメント速報

         
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厚生労働省は5月23日、令和4年に発生した労働災害を取りまとめ公表しました。それによると、新型コロナウイルス感染症にり患したことによるものを除いた労働災害による死亡者数は前年比4人減の774人となり過去最少となりました。また、新型コロナウイルス感染症にり患したことによる労働災害の死亡者数は前年比72人減の17人となりました。

令和4年は「第13次労働災害防止計画」(平成30年度~令和4年度)の最後の年です。中期計画では労働災害を減少させるために国や事業者、労働者などが重点的に取り組む事項を定めており、死亡者数については令和4年までに平成29年と比較して15%以上減少させることを目標に掲げていました。令和4年の死亡者数は774人であったため平成29年比では20.9%減となり、目標を超える減少となりました。

また、死亡災害の防止において中期計画には重点業種が定められています。製造業、建設業および林業の3つです。3業種とも平成29年比で死亡災害は2桁減となりました。

一方、令和4年は休業4日以上の死傷者数は13万2355人となり過去20年間で最多となりました。この数は前年比で1769人増(1.4%増)、平成29年比では1万1895人増(9.9%増)となりました。

死亡者数と死傷者数はそれぞれ、労働基準監督署が作成した「死亡災害報告」と労働基準監督署に報告された「労働者死傷病報告書」をもとに集計されました。

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