精神障害の増加傾向続く、令和4年度「過労死等の労災補償状況」を公表 厚生労働省
掲載:2023年07月07日
リスクマネジメント速報
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厚生労働省は6月30日、令和4年度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。過労死等に関する労災補償の請求件数は、前年度より387件増加し3,486件でした。支給決定件数では前年度より103件増加し904件でした。904件のうち、亡くなった方と自殺未遂を合わせた件数は前年度よりも15件少ない121件でした。
労災補償の請求件数を疾患別で見ると、「脳・心臓疾患」は803件(前年度比50件の増)、「精神障害」は2,683件(前年度比337件の増)でした。他方、支給決定件数では、「脳・心臓疾患」が194件(前年度比22件の増)、「精神障害」は710件(前年度比81件の増)となりました。特に、精神障害に関する労災は請求件数、支給決定件数ともに増加傾向が続いており、それぞれ過去最多となりました。
大分類の業種別で見ると、「脳・心臓疾患」では、請求件数、支給決定件数ともに「運輸業、郵便業」が最も多く、請求件数は172件、支給決定件数は56件となりました。年齢別の傾向では、「50~59歳」が最も多く、請求件数が303件、支給決定件数が67件でした。
一方、「精神障害」では、請求件数、支給決定件数ともに「医療、福祉」が最も多く、請求件数は624件、支給決定件数は164件となりました。年齢別の傾向では、「40~49歳」が最も多く、請求件数が779件、支給決定件数が213件でした。
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