トップインタビューサービスの意義
トップインタビューサービスとは、リスクマネジメントに精通したコンサルタントがトップマネジメントとの対話を通じて、トップマネジメントのリスクマネジメントに対する思いを聞き取り、「リスクマネジメント方針書」などお客様の組織にとって最適な形に落とし込むものです。
こうしたサービスをご提供する背景には、多くの企業において全社的リスクマネジメント(ERM)が過度にボトムアップ型アプローチに依存しすぎているという現状があります。ボトムアップ型アプローチとは、リスクアセスメント実施にあたり、現場(部課長クラス)が考えるリスク情報を中心に、組織として対応すべき重大リスクを選定し、対応するアプローチのことです。決してボトムアップ型アプローチが悪いと言っているわけではありません。問題なのは、ボトムアップ型アプローチを取るにしても、最低限、トップマネジメントが示すべき意思や姿勢、方針が必要であるにも関わらず、そうした活動が欠如していることです。結果、現場からは「リスクマネジメント活動に対する経営の本気度」が見えにくくなってしまっています。また、現場のモチベーションが上がらず、ERMが形骸化しているケースが数多く見受けられます。
「でも、我社では一応、社長が署名したリスクマネジメント基本方針がある。それではだめなのか」と反論される方もいらっしゃるかもしれませんが、格好ばかりつけた文言の並ぶリスクマネジメント基本方針になってはいないでしょうか。
本サービスは、こうした問題を解決するものです。
このようなお客様におすすめします
全社的リスクマネジメント(ERM)導入済みのお客様、またはこれから導入しようとされているお客様の中で、下記のようなお悩みを抱えている方々が当該サービスの対象となります。
- リスクマネジメントをやっているが現場にやらされ感が蔓延している。だからこそ、トップマネジメントからの強力なバックアップが欲しいところだが、どうやって取り付けたらいいかわからない
- トップの生の声を聞くというトップインタビューはぜひやってみたいが、自分たちでは適切なヒアリングができる自信がない。できたとしても、それをどんな形に落とし込むのがベストかわからない
- 自社でどのようなリスクマネジメントの形を実現していけばいいのかわからない
- リスクマネジメント方針のようなものはあるが、形式的であまり意味をなしていない
- ボトムアップ型でやってきたが、トップダウン型の要素を加えたい
トップインタビューサービスの内容
リスクマネジメントに精通したコンサルタントが貴社のトップマネジメントに1~1.5時間ほどのインタビューを行います。
インタビューではトップマネジメントに昨今のトレンドをお伝えしながら、下記質問を通じてトップマネジメントのリスクマネジメントに対する思いをお聞きします。
質問例
- 貴社の企業価値を支える基盤や、今後の成長戦略が成立する前提は何か
- 貴社の屋台骨を揺るがす「最悪の事態」とは何か
- 「最悪の事態」を引き起こすきっかけを挙げるとすればそれはどんなものか
- その年の利益を犠牲にしても死守したい一線はどこか
- その他、リスクマネジメントにおいて懸念事項や不満は何か 等
※質問する内容はお客様の事業環境や抱えていらっしゃる課題に応じて変わります。
サービスの特長
- 1. 対談形式でトップマネジメントのお考えを引き出します
- トップインタビューでは、対話をしながら、リスクマネジメントに対するトップマネジメントの思いや方針(最も重要視しているリスクは何か、リスクに対して具体的にどこまで対応したいのか、リスクマネジメント活動にどこまで力を入れたいのか等)を言語化し、あいまいな部分は具体化していきます。インタビュー結果はトップマネジメントのコミットメントとして、リスクマネジメント活動の明確な方針となります。
- 2. インタビュー結果をお客様にあった文書の形(案)に落とし込みます
- お客様の組織文化とインタビュー結果を勘案し、トップマネジメントのコミットメントをお客様組織内へ展開するのに最も適切な形に落とし込みます。例えば、フォーマルな形が適している場合には「リスクマネジメント方針書」のような文面に落とし込んだり、社員に思いが伝わりやすいよう、親近感をわかせるメッセージレターのような形の文面に落としこんだりすることもできます。※
- 3. トップの知りたいリスクマネジメントのトレンド情報を提供できます
- 一方的にトップマネジメントの話を伺うのではなく、トップマネジメントがお知りになりたい昨今のリスクマネジメントのトレンド(例えば、なぜ企業不祥事が起きているのか等)について、情報提供をさせていただきます。
- 4. 今後の進め方について事務局にアドバイスをいたします
- トップインタビューはリスクマネジメント活動のファーストステップであり、重要なのはトップマネジメントの思いや意向を受けて、それをリスクマネジメント活動に反映していくことです。文書化する以外に、具体的にどのような活動にしていけばいいのかについて、事務局に対してお客様の環境に応じた具体的なアドバイスをいたします。
※原稿の作成までを支援範囲に含みます。WEBページそのものを作成したり、e-ラーニング用のコンテンツそのものを作成したりすることは含みません。
成果物イメージ※
- トップインタビュー議事録
- お客様のご要望に合わせた文書
※お客様のご要望によって変わります。
よくあるご質問
- トップマネジメントとは誰を指しますか?社長でなければダメですか?
- ここでいうトップマネジメントとは、原則、会社全体のトップ、すなわち社長を指します。ただし、組織によってはリスクマネジメントに関する執行の全権を他の役員の方に委ねている場合もあるため、必ずしもこの限りではありません。その意味で、会長と社長、社長と副社長、社長とリスク統括責任者など複数の方を対象にインタビューを実施する場合もあります。
- 経営者自身の知識・意識が追い付いていないため、インタビューしても何も出てこない可能性があるのですが、その場合にもトップインタビューを行ったほうが良いですか?
- はい。経営者である以上、達成したいことや守りたいことなど何らかの「意思やお考え」を必ずお持ちのはずで、その点を深堀りしていきますのでトップインタビューはやはり必要です。また、専門知識を前提とした質問ではありません(例:社長として譲れない一線はどこか?等)ので、問題ないはずです。もちろん、こちらからも対話の中で最新のリスクマネジメントについて情報提供させていただきますので、そうした点でも意味があると思います。
- トップインタビューの内容を社内に周知したいのですが、どうしたらよいでしょうか。
- トップインタビュー内容の社内周知に関しても、周知の方法から周知文の内容まで、具体的なアドバイスをご提供することができます。例えば、インタビュー結果を社内イントラネットの記事として掲載する場合には、従業員にお伝えすべきポイントや他社での事例紹介、記事内容のレビュー等についてご支援してきた実績があります(ただし、原稿の作成まではご支援の範囲ですが、WEBページそのものを作成することは本サービスには含まれておりませんのでご了承下さい)。
サービス概要
トップインタビューサービス
概要 |
トップマネジメントのリスクマネジメントに対する思いの明確化を目的に、コンサルタントが貴社のトップマネジメントに直接インタビューさせていただくサービスです。1~1.5時間のインタビューを通じて、昨今のリスクマネジメントのトレンドをご共有するとともに、以下のような質問を行います。
- 貴社の企業価値を支える基盤や、今後の成長戦略が成立する前提は何か
- 貴社の屋台骨を揺るがす「最悪の事態」とは何か
- 「最悪の事態」を引き起こすきっかけを挙げるとすればそれはどんなものか
- その年の利益を犠牲にしても死守したい一線はどこか
- その他、リスクマネジメントにおいて懸念事項や不満は何か 等
インタビュー結果はトップマネジメントのコミットメントとして、リスクマネジメント活動の明確な方針となります。本サービスでは、その活用法までをアドバイスいたします。 |
対象企業 |
- 全社的リスクマネジメント(ERM)の導入を検討されているお客様
- 全社的リスクマネジメント(ERM)を導入しているが、役に立っていないと感じているお客様
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期間 |
2週間~2ヶ月※
※トップインタビューの日程調整にかかる期間等によって変動します |
価格 |
応相談 |
成果物 |
- トップインタビュー議事録
- お客様のご要望に合わせた文書
※お客様のご要望によって変わります。 |