グループリスクマネジメント構築支援サービス
現代のビジネス環境は、グローバル化、デジタル化、規制の強化、地政学的リスクの増大など、さまざまな要因により複雑化しています。このような状況下で、企業が持続的に成長し続けるためには、効果的なリスクマネジメント活動が不可欠です。特に、企業集団としてのグループにおいては、グループ各社が独自にリスクマネジメントを行うだけではなく、グループ全体として一貫したリスクマネジメント体制を構築し、リスクガバナンスを強化することが求められています。ホールディングカンパニーを軸とした企業体だけでなく、コングロマリットのような複合事業体まで、グループとしての統一したリスクマネジメントは、効率の観点からも有用だと言えます。
「グループリスクマネジメント構築支援サービス」は、グループ全体でのリスクマネジメントを効果的に構築・運用するための支援を行うものです。本サービスは、トップダウンアプローチを起点とし、グループ全体で共有できるリスクマネジメントの枠組みを設計し、望ましいリスクカルチャーを醸成します。
このようなお客様におすすめします
次のようなお客様の課題の解決を目指しています。
- グループ全体で確立すべきリスクカルチャーやリスク選好について明示できていない
- グループ各社の経営陣や各部門が当事者意識をもち、主体的にリスク管理活動ができていない
- グループ全体でリスク管理活動の当事者への知識・技術習得機会が提供できていない
- トップ層のリスク管理活動に対する評価や課題感を仕組みに反映できていない
- グループ全体のリスク管理活動の課題が可視化されていない
- リスクアセスメント手法、基準、プロセスがグループ全体で最適化されていない
- グループリスク、個社リスクそれぞれの適切なリスク対応の在り方がわからない
- ホールディングスでは膨大なリスク情報を収集しているが、グループ各社の経営に役立つような分析・発信ができていない
- リスクアセスメントおよびリスク対応計画の振り返りの観点が適切なのかがわからない
サービスの特長
- 1. トップダウンアプローチによるインタビュー
- サービスの初期において、経営者や事業・機能責任者へのインタビューを実施します。これにより、企業グループ全体のリスクに対する基本的な認識や方針を明確にし、トップダウンでリスクマネジメントを推進します。
- 2. 研修プログラムの提供
- リスクマネジメントに関する知識をグループ全体で共有するため、グループ本社およびグループ各社の経営層、事業部門・管理部門の部門長や実務担当、一般従業員等あらゆる階層・立場の方を対象とした研修プログラムを提供します。この研修では、リスクマネジメントの基本概念や具体的な手法について学び、実践的なスキルを身に付けることができます。
- 3. リスクアセスメントプロセスの設計
- リスクアセスメントのプロセスを、グループ全体で統一的に実施できるよう設計します。これにより、各事業部門やグループ各社が一貫した方法でリスクを評価・管理することが可能になります。
- 4. リスクマネジメント体制・基準の策定
- グループ全体で共有するリスクマネジメント体制と基準を策定します。これにより、リスク管理の標準化を図り、グループ各社が一貫したアプローチでリスク対応を推進し、リスク管理に係るガバナンスを強化します。
- 5. リスクカルチャーの醸成
- リスクマネジメントを効果的に運用するためには、グループ文化としてリスクを意識し、適切に対処するカルチャーが必要です。本サービスでは、企業風土醸成に力点を置き、グループ各社の全従業員がリスクに対する理解を深め、積極的にリスク管理に関与することを促進します。
成果物(例)
- グループリスクマネジメント方針書
- グループリスクマネジメント規程
- グループリスクマネジメント体制図、役割責任表
- グループリスクマネジメントマニュアル
- グループ重大リスクアセスメント手順書
- グループ会社ERM集計フォーマット
- ERM成熟度評価結果報告書 など
事例