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「災害・健康危機管理の研究手法に関するWHOガイダンス」の邦訳を公開 WHO神戸センター

掲載:2023年09月19日

リスクマネジメント速報

         
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WHO(世界保健機関)健康開発総合研究センター(WHO神戸センター)は9月1日、手引書「災害・健康危機管理の研究手法に関するWHOガイダンス」の邦訳版を公開しました。手引書は2021年10月にWHOが発行したもので、災害対策における保健医療分野の研究手法について初めて取りまとめられました。日本の災害対策の歴史と経験を世界で共有するために取り組み事例には、阪神淡路大震災や東日本大震災の経験から生まれた医療や看護、公衆衛生などが盛り込まれています。

WHO神戸センターによると、自然災害や感染症の流行などによる健康危機では、現場の救援ニーズへの対応が最優先され、将来に向けた対策に関する研究手法については方法論が確立されていませんでした。そこでWHOは研究手法の標準化と改善を目的に「災害・健康危機管理の研究手法に関するWHOガイダンス」を作成しました。2022年には新型コロナウイルス感染症について追記した改訂版を発行しています。

緊急事態や災害の発生時および発生後に行う研究について手引書では計画から実施、報告までを包括的に解説しています。全7章44節で構成され、執筆や編集には30カ国・160名を超える専門家が参加しました。

WHO神戸センターはWHO本部の一部局。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(※)や災害・健康危機管理に関するグローバルヘルス課題を解決するための研究を行っています。

※ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ すべての人が適切な保険医療サービスを、負担可能な費用で受けられる状態のこと

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