パンデミック(Pandemic)とは「ある感染症や伝染病が、爆発的に全国的・全世界的に急激に広まる状態」を指します。現在は、パンデミックの「感染症」・「爆発的」・「流行」という3つのキーワードから連想される「新型インフルエンザ」を指して同じ意味で使われていることが多いようです。
ちなみに、パンデミック(Pandemic)という言葉について、英語の語源を紐解くと「Pan(全世界的に)+ Demic(広がる)」となり、「(病気が)全世界的に広がること」を意味します。対照的に、エピデミック(Epidemic)という言葉がありますが「Epi(局所的に)+ Demic(広がる)」となり、これはパンデミックよりも範囲の狭い「一時的な流行/局所的な蔓延」を指します。
パンデミック(新型インフルエンザ)は、一般的に10年から40年の周期で発生し、ほとんどの人が新型のウイルスに対する免疫を持っていないことが原因で世界的な大流行となり、大きな健康被害とこれに伴う社会的影響をもたらすことが大きな特徴とされています。
実際の被害例としては、1918年(大正7年)に全世界で蔓延したスペイン風邪があります。当時の世界人口(8~12億人)のうち、約4千万人(約50%)がスペイン風邪に感染したと言われており、日本国内でも約39万人もの人が死亡しています。
最近の動向
あらためて、ここ最近になり「パンデミック」という言葉を耳にするようになってきた背景には、東南アジアを中心に高原性鳥インフルエンザ(A/H5N1型)が流行してきているという事実があります。現在、この新型ウイルスは、トリどうしの感染、及び、トリからヒトへの感染が確認されており、致死率は50%を越すと言われています。幸いなことに、ヒトからヒトへの感染はまだ確認されていないため、「大流行」にはいたってはいませんが、WHOによれば、ヒト-ヒト感染が発見されてパンデミックにいたるのは時間の問題であると言われています。また、人口密度が高く、かつ、交通機関が発達したこの現代においてのパンデミックは、スペイン風邪の比では無い、と言われています。
その被害がもたらす影響の大きさから、BCMの観点からも様々な注目、及び、取り組みがなされています。日本では厚生労働省が中心となり、被害想定や対策方法についての様々なガイドラインを発表しています。
なお、パンデミック対策の一例としては、「いかに感染を防ぐか」といった観点から、
その被害がもたらす影響の大きさから、BCMの観点からも様々な注目、及び、取り組みがなされています。日本では厚生労働省が中心となり、被害想定や対策方法についての様々なガイドラインを発表しています。
なお、パンデミック対策の一例としては、「いかに感染を防ぐか」といった観点から、
- 在宅勤務ができる状態の整備
- 早期発見(早期封じ込め)のための
-通常インフルエンザの接種
-マスクやうがい薬などの備蓄
-社員教育 - 重要業務を継続するための
-重要人員によるプレパンデミックワクチンの接種など