大阪府は2月12日、外国人観光客向けの災害時に必要な情報を多言語で提供するウェブサイトとスマートフォン向けアプリの運用を開始しました。土地勘のない外国人旅行者にも分かりやすいよう、マップやGPSを活用して避難場所や鉄道運行情報を表示するようにしました。
運用を開始したのは「Osaka Safe Travels」。ウェブサイト版とアプリがあり、英語と中国語、韓国語、ポルトガル語など12言語に対応しています。提供される主な情報は、災害発生情報、緊急避難場所、鉄道運行情報、フライト情報、関西国際空港へのアクセス情報、総領事館など外国機関の情報です。
マップ画面上で利用者の現在地を特定するとともに、例えば緊急避難場所などを表示します。また、アプリをインストールすると、地震が発生した場合などに、プッシュ型で通知します。大阪府は空港や鉄道駅、観光案内所などに同サイト・アプリへ誘導するQRコード付きの広報カードを配布し、周知しています。
同様の取り組みとして観光庁は2014年10月から、訪日外国人向けに災害時情報提供アプリ「Safety tips」を提供しています。こちらも12言語に対応し、緊急地震速報と津波警報、気象特別警報、噴火速報、熱中症情報、弾道ミサイル発射等の国民保護情報などを通知します。