日本経済団体連合会(経団連)は6月17日、新型コロナウイルスの感染予防対策ガイドラインを改訂し、公表しました。医療の専門家の監修のもと、ガイドラインの内容は大幅に簡素化されました。
改訂されたガイドラインは「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」と「製造事業場における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」です。それぞれ2021年10月の改訂に続くもので、今回が4度目の改訂となります。経団連では今回の改訂を「エンデミック※に向けたひとつのステップ」と位置づけ、今後は感染状況が落ち着けばガイドラインを廃止することも検討します。
ガイドラインの主な変更点は次の通りです。
- 対面での距離を2メートル目安から1~2メートル目安に変更。
- 設備や物品等の消毒に関する記述を省略。換気に関する記述を適正化。
- 保健所に関する記述を省略。
- 健康管理に関する記述を簡略化。
- 一般的な感染対策に関する記述を簡略化。
- 感染拡大期に対応を柔軟に取ることができるように見直し。
- その他、これまでの経過や政府の方針の変化等を踏まえ、記述を簡略化。
オフィスや製造事業場でのマスク着用や換気を前提としたうえで、基本的な感染予防対策が定着していることや、現状では軽症者が多いこと、接触感染のリスクが限定的であることなどを踏まえてガイドラインは変更されました。
※一定の地域やコミュニティにおいて、感染症などが継続して一定の周期で現れる状況