台風に発達する熱帯低気圧の予報、5日先まで拡大 気象庁
掲載:2020年09月11日
リスクマネジメント速報
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気象庁は9月7日、24時間以内に台風に発達する見込みのある熱帯低気圧の予報について、従来の1日先から5日先まで拡大すると発表しました。台風接近時の防災行動計画(タイムライン)に沿った対応を効果的に支援するためで、9月9日から実施しています。
気象庁は台風について、5日先までの予報を提供しています。ただ、24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧については、予報の誤差が大きかったため、1日先までの予報としてきました。
今般、5日先までの予報に変更したのは、2018年6月にスーパーコンピュータシステムを更新し、計算能力の向上や数値予報技術の開発などを進め、熱帯低気圧の段階からの進路や強度の予測精度が向上したためとしています。
予報期間の拡大により、熱帯低気圧が日本近海で台風になって日本へ接近する場合でも、タイムラインに沿った防災関係機関等の対応を、早い段階から効果的に支援できるとしています。
また、24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧についての「台風の暴風域に入る確率情報」(120時間以内に台風の暴風域に入る確率が0.5%以上である地域に対して発表)については、2021年3月から開始する予定としています。
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