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発災から100年の節目、関東大震災を特集した「防災白書」を公開 内閣府

掲載:2023年07月05日

リスクマネジメント速報

         
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令和5年版の「防災白書」がこのほど内閣府のホームページに公開されました。令和5年は関東大震災の発生から100年の節目に当たり、白書では「関東大震災と日本の災害対策」と題した特集を組んでいます。

特集は全3章構成です。第1章では、関東大震災の被害と対応の検証および関東大震災を出発点とした災害対策の経緯を振り返りました。続く2章では、100年間に生じた環境の変化を分析した上で課題を整理し、第3章で関東大震災から得られる教訓と今後の災害対策の方向性を示しました。

それによると、関東大震災の発生日である9月1日が「防災の日」と定められ、防災訓練や啓発のための行事が各地で開催されるようになった一方、当時の被害やその後の応急対策、復興の取り組みなどが「国民に広く知られているとは言い難い」と評価し、関東大震災の人的被害に加え経済的な被害と、流言飛語(デマ)の発生や住民同士の助け合い、策定された帝都復興計画と同事業などについて第1章で解説しています。

第2章では、消防団の団員数が減少するなど課題がある一方、災害ボランティア活動などが進展していることを示し、「幅広い形での『共助』の取り組みを促していくような環境整備が求められている」と指摘しています。今後の災害対策の方向性を示した第3章では、大規模地震対策や風水害対策を推進することや、被災者支援体制の充実と情報発信の多言語化、防災分野でのデジタル技術の活用について必要性を説明しています。

防災白書はこのほか、特集2「令和4年度に発生した主な災害」(全7章構成)と第1~3部、付属資料で構成されています。

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