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AIマネジメントシステム(AIMS)の国際規格「ISO/IEC 42001」が発行、「AIの目的」を実現するための管理策を示す 経産省

掲載:2024年02月02日

リスクマネジメント速報

         
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経済産業省は1月15日、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)において、AIマネジメントシステム(AIMS)に関する規格が昨年12月18日に発行されたと発表しました。同規格はAIシステムを開発・提供・使用(利活用)する組織を対象としており、AIシステムに関するマネジメントシステムを構築する際に組織が順守すべき要求事項を規定しています。AIシステム(AIを利用した製品やサービス)が急速に普及する中、安全・安心に利活用するためAIシステム関係者の共通理解に資するフレームワークが求められていました。

発行された国際規格は「ISO/IEC 42001 Information technology - Artificial intelligence - Management system(情報技術-人工知能-マネジメントシステム)」(以下、ISO/IEC42001)です。要求事項を示した企画であり、現在は認証制度の開始に向けて、認証審査機関向けの要求事項を定めるISO/IEC42006の開発も進められています。

ISO/IEC42001は従来のマネジメントシステム規格を踏襲するもので、QMSやISMSと同じ構成で要求事項を規定しています。そのため既に組織が他のマネジメントシステムを運用している場合は、統合して一体的にマネジメントシステムを運用することが可能です。リスクベースのアプローチを採用してAIの目的(※)を実現するための要件(管理策)を示し、信頼性の高いマネジメントシステムの構築を目指します。

※AIの目的 組織が開発・提供・使用するAIで達成したいこと(出典:経済産業省「AIマネジメントシステムの国際規格が発行されました」)

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