国土交通省は1月27日、2024年に土砂災害発生件数を公表しました。
発表によると、2024年は45の都道府県で1,433件の土砂災害が発生し、死者56名、人家被害705戸の被害がありました。統計開始以来(1982年~2023年)の平均発生件数(1,108件)を上回り、直近10年(2014年~2023年)の平均発生件数(1,499件)と同程度となっています。なお、1,433件の内訳としては、土石流等が155件、地すべりが204件、がけ崩れが1,074件でした。
都道府県別で最多となったのは石川県で、全体の49%を占める702件でした。
気象現象別に見ると、1月1日に発生した能登半島地震では、北陸3県で456件の土砂災害が発生。このうち石川県での発生件数は424件でした。地震による土砂災害で、単一の県で発生した件数としては歴代1位となりました。また、9月20日からの大雨による土砂災害の件数は278件で、このうち273件が石川県で発生しています。
一方、発表によると、2024年は土砂・流木などを捕捉した報告が全国で45事例あり、これまでの施設整備の効果も見られています。