国土交通省は7月9日、「公共交通事業者に向けた接遇ガイドライン」の追補版を公表しました。新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた上での接遇について、考え方や方法などが示されています。
同ガイドラインは、2018年5月に作成、公表されました。障害者や高齢者などが公共交通を利用する際のコミュニケーションを基本とした接遇について示されています。
公共交通事業者は、新型コロナウイルスの感染予防対策を実施していますが、それによって障害者や高齢者などに新たな課題が生じていました。具体的には、距離の確保や接触を避けるといった対策により、従来よりもサポートが受けにくかったり、コミュニケーションが取りづらかったりしました。
ガイドラインの追補版は、これらの課題を解消する目的で作成されました。追補版の主な項目は次の通りです。
1)新型コロナウイルス感染症を踏まえた接遇の考え方
2)感染症対策下で生じている新たな課題(当事者の具体的な困りごと等)
3)新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた上での接遇のポイント
東京2020大会の開催に向けて、国土交通省は交通事業者に追補版の周知・徹底を図るとしています。