国土交通省は6月25日、「ドローンを活用した荷物等配送に関するガイドラインVer2.0」を公表しました。ドローン物流サービスにこれから着手する事業者向けに、基本コンセプトの構築や体制の整備、サービス内容などについて示されました。「Ver1.0」は関係法令の適用について特化した内容となっており、法令編として公開されていました。

「Ver2.0」は2部構成です。改訂によって追記されたのは、主に第1部で、「Ver1.0」の内容は第2部法令編に引き継がれています。

第1部「社会実装編」の内容は次の通りです。
・利用者視点を踏まえた事業コンセプトの構築
・検討・実施体制の整備
・サービス内容、採算性確保
・安全の確保
・PDCAサイクルの活用による事業継続性の確保

このガイドラインでは、ドローンの飛行レベルは「３」を前提としています。レベル３の飛行とは、無人地帯での目視外飛行です。有人地帯において飛行経路下の第三者の立入管理を行った場合も含まれます。

なお、政府は2022年度を目途に、ドローンの飛行レベル「４」である有人地帯における補助者なし目視外飛行の実現を目指すとしています。陸上輸送が困難な地域での生活物品の配送や医薬品の非接触型配送、人の手で確認しにくい街中の橋や建物、道を広域的に点検することが可能になるとして、期待されています。